アメリカ旅日記 ヨセミテ(2)

グレイシャーポイント・ハーフドーム

ヨセミテのシンボルとしてよく写真に出ているのが、この氷河に削られた岩壁「ハーフドーム」です。
グレイシャーポイントという展望台からは、1400メートル以上あるというこの岸壁がすぐ目の前に見えます。シエラネバダ山脈や周囲の切り立った岸壁を見ていると、このあたりの地形が氷河の流れによって出来たという解説が理解出来るような気がします。

ロッヂのあるバレーからバスで往復出来るのですが、このグレイシャーポイントからは、麓に降りるいくつかのハイキングコースがあります。
前回は、バス停で出会ったアメリカ人と共に、ここからビレッヂ迄歩いて下りました。
途中でそのアメリカ人の一人が足を痛めるというハプニングがあったとはいえ、乾いた道は砂埃をあげて滑り易いし、殆ど木陰などないような斜面を延々と歩いたこのコースは、麓まで5時間以上かかりました。
このカリフォルニアン達(2組のご夫婦)がなんとも陽気で、歌はうたうし冗談は連発という明るさなので、楽しみながら歩く事が出来ましたが、麓までが8マイル、その先ロッヂ迄歩いてしまったのですから、我ながらよくも歩いたもんだと思います。
今回は、歩いておりるのはパスして、バスで帰ってきました。

エル・キャピタン


これは、高さ約1千メートルの垂直の絶壁です。
世界でも屈指の難しいクライミング・ポイントで、登る位置によってその難易度も違うそうです。

この日(8月3日午前・・現地時間)は2組のパーティーが登っている途中でした。
レンジャーの指差す先を双眼鏡で見上げたら小さく見えましたが、双眼鏡で見上げているだけで首が痛くなる程の絶壁です。
頂上まで登るには、3日間かかるそうです。

巨木 セコイア(sequoia)

ヨセミテでもう一つ有名なのが、カリフォルニアでしか見られない巨木「セコイア」ではないでしょうか。セコイアが保護されて群生している所には、ビレッヂからバスで行く事ができます。
私は、よく写真で見るような巨大な木が1本あって、
「これぞセコイアだ!」と厳かに看板が付いているのだろうと思っていたのですが、行ってみてビックリしました。この一帯にあるのは驚く程の巨木ばかりなんです。


立っている木、倒れてしまった木、木だけ写真に写しても大きさがわからないので、そばにいる人間の大きさと見比べて下さい。
セコイアというのは杉の1種なのですが、カリフォルニアだけにあるそうです。

ここではトラムに乗ってレンジャーさんの解説付きで一帯をまわる事が出来ます。でもゆっくりと木々を見るには、展示館迄行ったら帰りは歩いておりてくると良いと思います。たいした距離ではありませんし、歩き易い道があります。
こうして大自然を満喫して、サンフランシスコへ帰りました。

[サンフランシスコ]へ続く

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