ヨセミテの大自然(1)

ヨセミテは、カリフォルニア州の中部にあります。

いわゆるヨセミテバレーと呼ばれるのはその一部で、数千年前からの氷河で削られて出来た渓谷だそうです。
1000mを越す一枚岩の岸壁や、しぶきを上げて流れ落ちるいくつもの瀧や、底まで澄んだ水の流れる川、そして珍しい木々や動物など、自然の魅力に溢れるところです。

日帰りのバスがでていますから、LAやサンフランシスコに宿泊した際にもヨセミテに行くことはできますが、わずか数時間の滞在では、とてもその魅力に触れる事は出来ないと思います。

ヨセミテと呼ばれるのは広大な地域一帯の地名ですが、ホテルやロッヂがあるヨセミテバレーと呼ばれる所が、観光の中心地になっています。

今回は、カリフォルニア州とネバダ州の州境にあるレイク・タホで一泊し、シェラネバダ山脈の高地を通るバスの旅でヨセミテに入りました。


8月ですから、バスを降りると強烈な日差しが照り付ける暑さなのですが、道路の側には雪渓が残っていました。
右の写真は、標高9538フィートにある湖ですが、この様な標高の高いところでは、道路のすぐ近くまで氷原がせまっていました。
又、所々にはネイティブアメリカンの住む町があり、珍しい光景が続きます。

ヨセミテには、ホテルもありますし、中には「由緒ある」と言われる立派なホテルもありますが、私はロッヂに泊まります。
木造の簡単なアパートみたいな外観ですが、中は一般のホテルの設備と全く変わりません。むしろ、スタンダードクラスの部屋より広い位です。
各部屋にテラスが付いていて、珍しいきれいな鳥やリスが遊びにやってきますし、朝や夕方は、テラスにいるとすぐ目の前を鹿の親子が通ってゆきます。ある晩はあらい熊まで出てきました。(熊が多いので要注意です。)

このあたりには無料バスが走っていて、ハイキングコースや瀧や散歩道への入り口、そしてレストランや観光案内センター等へはこのバスで行く事が出来ます。
一番人気のバス停は、なんといっても
"Happy Isles Nature Center"です。
ここで殆どの人は降り、沢山の人が乗ります。
ここは、その名の通りのほんのちょっとした散策の道や、ハイキングコースや、本格的装備をして登山するコースまで、いろいろなルートの入り口になっています。

このあたり一帯は、今年の冬の洪水で大きな被害を受けましたから、今年行った時はこのHappy Islesの入り口付近の橋は通行止めになっていました。

又、見所を回る一日コースや半日コースのバスや、瀧を見てめぐるトラム(トロッコみたいな乗り物)ツアーもあります。

なにしろヨセミテへ来るなら、山歩きに適した靴で動き易い服装で、バックパックをしょって、ひたすら歩く事。
周囲一帯、川あり山あり瀧あり、大自然の魅力が一杯なのです。

麓から見る滝の眺めも良いですが、汗をかきかき山道を上ったり、大きな岩石をよじ登ったりして着いたところには、こんなにきれいな滝壷があります!。

ここまで汗ビッショリで歩いてきた人の中には、洋服のまま飛び込んで泳ぎ始めた人もいましたが、すぐに水の冷たさに悲鳴を上げていました。
でも、私だって飛び込みたくなるような水の色でした。

ヨセミテの大自然・グレイシャーポイント、セコイアへ続く

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