ニューカレドニア旅行記 6
ヌーメアの朝市・ニアウリ

ニューカレドニアは本島でも日本の四国位の大きさしかありませんし、ヌーメアの中心街と観光リゾート地アンスバタ海岸はあまり離れていません。その間を路線バスが走っているので、とても便利でした。
このバスに乗って朝市に行ってみました。
新鮮な魚や貝や、珍しい野菜や果物などが並び、丁度祭日だったので、買い物客で賑わっていました。おいしそうだったけど、ホテル住まいの旅行者は買ってもしょうが無いので、これは見物だけにして、スタンドでパンと生ジュースの朝食をとりました。
軽快な音楽が流れているので、雰囲気を盛り上げるための演奏家達だと思っていたのですが、そのうちに自転車に乗ってやってきた人が背中のバックから楽器を取り出して、演奏に加わりました。
エレキギターの様な形ですが、ウクレレ位の大きさなのでデイパックにポンと入れてどこへでも持って行けそうな楽器でした。
もしかしたら、音楽好きな人が集まって楽しんでいたのかもしれません。
気が付いたら、アメデ灯台に行った時のクルーザーの乗組員の一人も一緒に演奏していて、笑顔で「ボンジュール!」と声をかけてきました。
旅先での嬉しい一時です。
休日だったおかげで朝市の賑わいを見ることは出来たけど、お店は殆どお休み。商店街は閑散として、買い物を済ませた人達はさっさと家に帰ってゆく様子です。
さてどうしようかと、町の中心にあるココティエ広場のあたりをうろうろしていたら、どうもおかしい。鼻はグスグス、頭はボーッとしてきて、風邪みたいな症状。風邪薬なんて持ってきていないし・・
ここで思い出したのが、現地の旅行社の人から聞いた「ニアウリ」の話でした。
ニューカレドニアでは疲れた時や鼻の調子が悪い時に効くニアウリという植物のエッセンスを売っていて、御土産に良いと言っていたのを思い出したのです。
すぐにホテルに帰り、旅行社のデスクに行って1瓶買ってきました。この時点では半信半疑だったけど、私は必死でした。
部屋に帰って、教えられた通りにカップに熱湯を入れて1、2滴たらしてクンクンと鼻から吸い込みました。メンソレータムみたいな香が部屋中に漂う程に強烈なので、最初はむせてしまったけれど、慣れてくると気持ち良くて、そのうちに寝てしまいました。目が覚めたら夕食時間だったので、食べて、又クンクンかいで、又寝てしまいました。そして翌朝起きたら、なんと、もうすっきりしていました。

旅行前が超忙しかったのに、こちらに来てからスノーケルだのテニスだのトレッキングだのとハッスルし過ぎの毎日だったから、ちょっと疲れがたまっていたのかもしれません。
この時の私にとってニアウリはありがたい万病の薬の様に思えました。
これが買ってきたニアウリです。ビン入りは液体です。
エッセンスの成分の濃度によって値段はいろいろでした。
袋に入っているのは乾燥した葉ですから、日本でいえば煎じ薬ですね。
[ニューカレドニア旅行記(7)へ続く]
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