- ニューカレドニア旅行記 (3)
ピローグ・原生林

- 出かける前から、イル デ パン島のピローグツアーは絶対に行きたいと思っていたので、村に着いてすぐに申し込みました。
日本人はあまり行かないと言われてしまったので、フランス語は?&?の私はちょっと不安になったのですが、そばで聞いていた日本人の女性達が興味を持って、一緒に行くことになりました。
彼女達とはその後も一緒に行動したり、本島のヌーメアの朝市でバッタリ会ったりしました。
バンガロー村からデコボコ道を車にゆられて着いた所は、静かな人影もない浜辺で、ただ簡単ないかだの様なものが海に浮かんでいるだけでした。そのうちに現地のメラネシアンらしい男の人がそのいかだの様に見える船にするすると帆を張りました。
これが、博物館に飾ってあった原始的な船
[ピローグ]そのものでした。
朝の静かな海に浮かんだピローグ!
私はこういうのを見ると、昔どんな人がどんな夢をもってこの船で海に漕ぎ出したのかなー等と思いを馳せて、しばし時の流れから浮遊してしまいます。
ところで、どうやって乗ったらいいの?
桟橋らしいものなんてないんです。
きょろきょろと見回していたら、帆を張り終えた男の人が褐色の顔でにこにこと、手招きするの!
船まで歩いて行って乗るんだと、やっと気が付きました。
靴を脱いで、荷物を肩や頭にのっけてバシャバシャと水の中を歩いて、無事に帆掛け舟に乗り込みました。
私達日本人とフランス人合わせて10人でした。
風と手こぎで海の上をすべる様に進むのは気持ち良いし、右に左に次々と現れる、奇妙な形に侵食された岩は面白いし、海の底まで透き通って見えるし、のんびりとした航海を2時間近く楽しんでいるうちに、目的地らしい砂浜に着きました。
再び水の中をバシャバシャと上陸。
(あとで聞いたんですが、いい気分で航海したあの海には、実は鮫が一杯いるんだそうです。あ一恐かった。)
着いたところは、ちょっと砂浜があって、あとは鬱蒼と木が茂っているだけ。
とにかく足を拭いて靴をはいて、さて・・あれ?船頭さんは船でさっさと帰っちゃったのよー。
一足先に森に入っていったフランス人たちのあとを、あわてて追いかけました。
浜からちょっと入っただけで、もう薄暗い程の原生林。
「恐竜かターザンかゴリラが出てきそう。」
「頭の上からヘビがドサっと落っこちてこないでしょうね。」
「キャー、おどかさないで。」
なんて、せめて元気に話しながら小1時間程歩いたら、木々の間から屋根の様なものが見えてきました。急に視界が開けたと思ったら、小屋みたいな建物があって、メラネシアンの女性が忙しそうに行ったり来たりしていました。
- [ニューカレドニア旅行記(4)へ続く]
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