波悉くくちづけし、はた悉く忘れゆく・・・・・。口ずさんでいたのは、悲しみを知らない少女の頃でした。水色の小さな花と「私を忘れないで下さい」という花言葉は、もうかえらない遠い日の、初恋とも呼べない幼い淡いときめきを思い出させてくれます。
昔、恋人が川に浮かぶ青い花を欲しがったので、若者は泳いで取りにゆきました。流れにまきこまれながら若者はその花を岸辺の恋人に投げ、「私を忘れないで」という言葉を残して急流に呑み込まれてしまいました。乙女は生涯この言葉を守り、この花を髪に挿してすごしたそうです。
2002年4月21日